堀面地蔵と堀面地蔵奉賛会
このお地蔵さんは、江戸時代の終わり頃に できたといわれております。
昭和の初めまで キリスト松阪教会の前にありましたが、
その後 松阪工業高校の体育館のところに移り、校地拡張のため
1941年(昭和16年)に現在の幸小学校前に移されました。
むかし、ここ幸町のあたり一帯は松阪城のお濠でした。
そのお濠のそばにあったので堀面地蔵(ほりめんじぞう)と名付けられましたが、
またの名を一事地蔵(ひとことじぞう)とも呼ばれております。
それは、一つの願い事なら必ずきいて下さる という言い伝えです。
大変にごりやくがあると言うことで毎日、朝に夕に多くのお参りがあり、
特に最近は若い人のお参りが増えております。
ここでは心の悩み、迷い事、また希望、願い事を誰の介入もなく
自分とお地蔵さんと一対一でお話が出来ます。
境内では大きな声を出してお地蔵さんとお話をしている人、静かに合掌をしている人、
いろいろな人がお参りされております。
2001年(平成13年)道路拡幅により、境内が整備されましたのを機会に基金を設け、
松阪地区(松阪市・飯南郡・一志郡・多気郡)の青少年育成の助成金と、
何か大きな災害などがあれば義援金を出すことに決めました。
昭和の初め頃から、幸二丁目の有志で 堀面地蔵奉賛会をつくり お世話しております。
奉賛会は境内の維持管理、会式の開催、浄財を社会に還元するなどを行うボランティアで、
宗教には一切関係ありません。